○Lesson 8 Good Ol' Charlie Brown○



Good Ol’ Charlie Brown ─愛すべきチャーリーブラウン─


私たちは偉大なことなんかできません。
ただささやかなことだけを、偉大な愛をこめてすることが出来るのです─マザーテレサ─



この、賞を受賞したピーナッツとチャールズ・モンロー・シュルツに関するレポートは
札幌在住の高校生のミッシェルと浩二によって書かれました。これは学校新聞に載りました。





Section 1

チャーリーブラウン、ルーシー、ライナス、スヌーピー。
彼らは半世紀以上にわたって雑誌や新聞に登場してきました。
彼らのファンは世界中に何億人もいます。
自宅の隣家の子供の名前を知らない人も、自分が勝てると信じてやまない幼い「負け犬」やいつも人に忠告をする幼い女の子、
いつもお守り毛布を持っている小さな男の子、そしてとりわけ良く知られている、
自分を戦闘機のパイロットか偉大な作家だと考えているビーグル犬のことは知っているでしょう。
彼らはピーナッツの漫画のおもな登場人物です。

なぜ、これらの漫画はそんなに人気があるのでしょうか?
ピーナッツの漫画をいくつか見てみましょう。そしてこれらの疑問の答えが見つかるかどうか見てみましょう。


Section 2

父の日に、バイオレットは自分のお父さんについて話しています。
彼女はチャーリーブラウンに、チャーリーブラウンのお父さんより自分のお父さんのほうがお金持ちで、しかもスポーツも得意なのだと話します。
チャーリーブラウンは言葉少なでした。彼はただ彼女に自分のおとうさんの床屋に一緒にくるよう言うだけです。
彼は彼女に、お父さんがどんなに忙しくても、お父さんは自分のことが好きだからいつでも満面の笑顔を見せてくれるんだよと話します。
彼女はそれ以上何も言うことがありません。彼女は立ち去るだけです。
彼女のお父さんのお金も運動能力も、父親のわが息子への素朴な愛情にはかなわないのです。

ピーナッツの多くのお話は、そんな家族生活の心温まる様子に焦点を当てています。
ピーナッツの生みの親である漫画家のチャールズ・モンロー・シュルツは子供時代からの人々や出来事を漫画に取り入れています。
このことが世界中の人々の間でピーナッツの漫画が人気を得ている理由の一つかもしれません。


Section 3

この漫画でライナスはフットボールの試合で地元チームが勝ったので大はしゃぎします。
チャーリーブラウンはじっと耳を傾けていましたが、「相手のチームはどんな気持ちだったのかな?」とライナスに一つ簡単な質問をします。
チャーリーブラウンは自分自身、失敗を経験しているので他の失敗した人の気持ちがわかるのです。

いろいろな意味でチャーリーブラウン自身負け犬です。
彼はあまり出来のよくない生徒だし、運動だって得意ではありません。
彼と同じクラスの小さなかわいい女の子も彼には見向きもしません。
富と権力がとても重要な世界ではチャーリーブラウンは落伍者なのです。
しかし、チャーリーブラウンは決して本当の負け犬なんかではありません。彼は決していじけたりしません。
彼はいつだってよりよき明日を願っているし、頑張り続けているのです。
たぶん、本当の勝利者はそうやって生まれて来るのでしょう。


Section 4

ピーナッツの漫画のおかしさは普通のものとは違います。
大笑いするというより、つい微笑んでしまうと思います。
しかし、なぜかしら心地よくさせてくれるのです。
私達はまた明日、新聞でチャーリーブラウン、ライナス、スヌーピー、そしてその他のピーナッツの漫画の登場人物を見たいのです。
もし彼らが新聞に現れなかったら、友達がいなくなった時と同じように、彼らがいないことを寂しく思うでしょう。
それは彼が、いつも自分を笑わせてくれるからではなく、いつも私達の心を満たしてくれるからなのです。

チャールズ・モンロー・シュルツは、人生における真の成功はお金や名声、権力の問題なのではなく、
むしろ希望や勇気、他者への尊敬、そしてとりわけユーモアのセンスによって決まるのだということをほのめかしているように思われます。
かつて彼は言いました。
「もし私が次世代の人たちにプレゼントを贈ることができるとしたら、それは一人ひとりが自分を笑い飛ばせるようになれる能力でしょう。」


Section 5

50年近くにわたり、チャールズ・モンロー・シュルツは来る日も来る日も1回につき1つのピーナツのエピソードを描きました。
けれども1999年の暮れに、チャールズ・モンロー・シュルツは自分がガンに侵され、もはや描き続けられないことを知りました。
彼は読者に別れを告げる漫画を描きましたが、それは6週間ほどして出版される予定でした。
もし彼がもう一日長く生きていたら、彼は印刷されたその漫画を見ることができたでしょう。
悲しいことに、彼はその漫画が出版される前日に亡くなってしまったのです。
2000年2月13日、世界中のピーナッツの愛好家達が目を覚ますと、ピーナッツの登場人物もその作者も両方とももういなくなっていたのです。
私達は彼らを自分の友人として考えるようになっていたのに彼らはもういなくなってしまったのです。
チャールズ・モンロー・シュルツとピーナッツは、生きていくのに必要な彼らなりの特別なユーモアと穏やかな勇気でもって、
私達がこの多難な世界と向き合うのを助けてきてくれました。
もう、新しいピーナッツの漫画は出ませんが、古いものはこれから先何年も読まれるでしょう。

本当の成功は、他者への気配りやちょっとした優しい行動、そして大きな困難に直面してさえ希望を持つ勇気にあるということを、
彼らは私達にいつも思い出させてくれるのです。